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2010年6月 5日 (土)

父の心筋梗塞

うちの父親は現在78歳。前にお話したかと思いますが10年ほど前に「心筋梗塞」を起こしカテーテル手術をしたことがあります。

普通「心筋梗塞」を起すというと急に倒れて救急車で運ばれて緊急手術という感じでしょうか?でも、うちの父は「心筋梗塞」を起していることに全く気付かず数ヶ月過ごしていたのです。

今現在は親世帯と店の上に同居していますが、10年前私たち夫婦は近くのアパートに住んでいました。そこに仕事が終わって帰り夕食をとっていたところ母から電話がありました。

「お父さんが○○医院に健康診断に行ってるんだけど、お医者さんからご家族の方に来て欲しいって電話があったから行ってくれない?」との事。母は嫌な予感がしたらしく怖いから自分で行きたくないと私に代わりに行くように頼んできました。

まあ、歩いて1分くらいの掛かり付けのお医者さんなので食事を欠き込んで医者に行きました。父はいつに無く元気の無い姿で待合室で座っていました。

「何よ?」ぶっきら棒に訪ねると「何かわからないけど先生が家族に大事な話があるからって」不安そう。後で聞くと癌の告知かと思ったみたいです。健康診断で癌はわからないだろう!(つっこみ)

病室に入ると先生が『お父さん、心筋梗塞起してるみたいです』「?、心筋梗塞?」『はい』「元気ですよ?」『はい』「心筋梗塞ってぶっ倒れて救急車で運ばれて緊急手術しなくちゃ行けないんじゃないですか?」『・・・?まあ、荒っぽいですけどだいたいそんな感じの心筋梗塞です』「ですよねぇ・・・元気ですよねぇ・・・」『はあ、元気なんですけど心電図見ると明らかに心筋梗塞起してるんです。何千人の中にまれに体が丈夫で心筋梗塞起しても気が付かない人がいるんです』「?」

先生に『以前、体のどこかに物凄く痛みなどありませんでしたか』と聞かれて「2~3ヶ月くらい前に背中が痛くて1日寝ていたことがありますけど」『背中じゃ心筋梗塞と関係無いなぁ』「それ以外は心当たりありません」『うーん・・・、まあ間違いないので検査してもらう病院紹介しますので行って検査してもらってください』

紹介してもらった厚木の県立病院に行くと見事に心筋梗塞。それから検査で1回、バルーン(詰まった血管を広げるもの)で1回、半年後再検査で1回、駄目でもう1回、最後に検査でもう1回のカテーテルを入れました。

最初のバルーンを入れた6月25日、僕らは気付かなかったんですが、その日は私の祖父(父の父)が亡くなった日で亡くなった歳も全く同じ、おまけに息子(私の子供)の歳も同じ(つまりおじいちゃんが亡くなった時の私の年齢)と物凄くぴたりと重なったもので手術中父の妹が来て「何でこの日に手術にしたんだ?」と聞かれました。

そして当の父はそのことに気付いていたみたいで「これは運命なのだ」と覚悟はしてその日の手術を決めたようです。

その運命は見事に父を守る方に好転し10年たった今も元気に現役を続けています。

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コメント

お父さん、大事に至らなくて良かったですね。
心筋梗塞でも平気で生活していた・・・強運の持ち主なんですね。 ・・・・この歳になると、病気の話は興味が有り、参考になります。 じっくり読ませて頂きました。
いまだにお仕事をされているとの事、いつまでもお元気で良いですね。

投稿: 大山街道 | 2010年6月 5日 (土) 19時09分

強運と言うか戦争時代生まれなのに頑丈です。まあ寄る年波には勝てないようで最近補聴器使ってますね。

投稿: a1you | 2010年6月 5日 (土) 19時35分

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