夏休みの宿題
昨日毎年夏休みのドタバタをお知らせしました。
答え合せを終わらせて「やれやれ」と一息ついた午後3時、息子が一言
「あとは工作作るだけだー」
夫婦「・・・」「今、何か行ったか?」
息子「あと宿題は工作だけ」
夫婦「おい!工作だけって、それが一番大変じゃないか、今からやんのかよ!」
息子「うん、がんばって!」
夫婦「頑張ってって、お前がやるんだろうが」
息子「だって、出来ないもん。お父さん工作得意じゃん。ガラス屋だし。」
「・・・・・・・・・・・・」「何作るんだ?、」「わかんない」「課題とかなんか無いのか?」「無いよ」
結局、貯金箱を作ることになりました。
しかし、一度始めてしまうと手を抜けないのが職人魂。息子に「自分で作れ」と言っておきながら、ほとんど私がやってしまいました。
しかも、ガラス屋らしく心材にアルミを使い、中身は障子に貼るワーロンシート仕様。
・・・どこかで見た記憶がある。(前置き長かったですが、ここから本題)
それは私が小学生の時、父に工場に呼ばれ「のこぎり」と「げんのう」を渡され「これを作れ」と一枚の絵を見せられました。
何が何だかわからず、泣く泣くベニヤ板を切り、釘で打ち付け、やがて「一つの箱」が出来上がりました。と、こう書くといかにも私一人でやったみたいですが、その大半は父が作りました。その上、やすりをかけ、ニスまで塗って仕上げました。
新学期が始まり、嫌々その箱を学校に持っていくと、職員室に呼ばれ、先生に「お前が作ったのか?」と聞かれました。
おどおどして「はい」と答えると、先生はニコッとして「よし、これから誰に聞かれてもそう答えろよ」と言われました。
やがてその箱は市内の「創意工夫展」に出され、何と「市長賞」。
それで話は終わらず、次に神奈川県に持って行かれ、何と「神奈川県知事賞」まで受賞してしまいました。父と神奈川県庁まで行って長洲知事から賞状とトロフィーをもらいました。
すると、また職員室に呼ばれ「今度の朝礼で全校生徒の前で表彰するから」と告げられ全校生徒の前で校長先生から表彰されてしまいました。
もう自分の周りには普段近寄ってこない友達から女の子からわんさか取り囲まれ大騒ぎ。
そのうち、どこかの新聞社がやってきて写真を撮られ私の顔写真が新聞にまで載りました。
もう、『僕は何もしていないのに・・・』私の頭の中は罪悪感でいっぱいでした。
みんなに「凄いね!どうやって作ったの?よくこんな考え思いついたね。」などなど。
そしてまた職員室に呼ばれ「神奈川県代表として国の創意工夫展に出ることになったから」と告げられました。
家に帰って家族に「どうしよう、ぼくが作ってないし、考えたのもお父さんだし・・」と泣いたことを思い出します。
結局、国ではかすりもせず、事なきを得ましたが・・・。
父が私に教えたかったのは、「自分でやることの大切さ」なんだったのかな、と父親になった今 少しだけ思います。
その作品名「空き缶材質別回収機」(学校の先生が勝手に付けました)
空き缶をゴミ箱に入れると中で磁石を利用して「鉄」と「アルミ」に分ける発明です。
最近、駅とかにそれらしいゴミ箱が置いてあるのを見ることがあります。
特許をとっていれば、あれは私の、いや、父の発明として世に出たのでしょうかね。
ブログネタ: 身の回りのアイデア商品を教えて!
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