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2011年9月 8日 (木)

40年前のガラスがぁ・・・

今日の仕事は古いアルミサッシの切詰作業。
大工さんからの仕事で、「築40年くらいの住宅の古いアルミサッシが、下がって開閉できなくなったので何とかしてくれ」との依頼でした。
見に行くと巾2間(3m60cmくらい)のサッシの枠が真ん中当たりで1cmくらい下がっていてガラス障子が枠に当って動かない状態でした。
快適に過ごすためにはこのアルミサッシを新しいものに取り替えれば一番良いんですが、お客さんによって、スパッと新しいものに取り替える人と「お金かかるから」と現状のまま修理を希望する人といらっしゃいます。
まあ、新しいものにするには大工さんの工事代もかかるので「お金」はたしかにかかります。
だいたいのお客さんは「調整」だけで治せると思っていられて、大概「これは調整だけでは直らないですよ」と説明しても「そこを何とか」とか無理なことを言います。
今回のお客さんも「戸車を交換すれば動くようになるでしょ」とか言われたので、サッシの上の隙間を見せて「ガラス戸が枠にぶつかっているので動かないので戸車交換では無理なんです」と話しました。
大工さんもいたのでサッシごと交換をお薦めしたのですが、お客様は「お金かかるから」とのこと。
やれる方法としては「ガラス戸を分解して枠から取外し、持ち帰って、機械で高さを切詰めして、ガラス戸の大きさを小さく作り直す」ことくらい。
でも、これってかなり手間がかかって、結局、新しいものに取替えた金額に比べて大して違わない。
でも、それで良いとおっしゃるので、分解して持ち帰って加工をしました。
005
全部作り直せたのが夕方
「さあ、お客さんの家に配達するぞ」っとトラックにガラス戸を積み込んでいると突然突風が・・・
「ガラガラガッシャーン・・・
ガラス戸2枚のガラスが見事に割れてしまいました。
私、呆然・・・
40年前の古いアルミサッシだけに入っている型模様のガラスと同じ模様のガラスなんて今では作られていません・・・
「どうしよう・・・
お客さんには「こういう仕事の場合古いものなので、ガラスが割れることがあります」とあらかじめ話してありましたが、実際割れてしまったと電話で話すと納得してくれませんでした
ひたすら謝りましたが、許されず、「他の大きなサッシ屋さんはこんなリスクを背負った仕事は断るもんなぁ」とか思いながら、古いガラスの棚を諦め気分で探してみました
すると「あったぁー
なんと2枚、40年前の型模様のガラスが残っていたのです
さすが、創業明治25年、とか思いながら鼻歌気分でガラスを入れなおし現場に
何事も無かったように何も話さず仕事を終え、お施主さんもすっかり忘れている感じでした
それにしても大きく仕事をしているサッシ屋さんとかってこんな細かい仕事しないんだろうなぁ
「ちょっと不公平じゃん」とか思う1日でした。

しかたないか、うちにしか出来ない仕事だって思うようにしよう。お客さんも喜んでくれたし

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コメント

モデルチェンジを繰り返し、当時の記憶によりレストアされる、
乏しい資料を基に・・・この作業を換算すると、結構いい値段に成る。
よって商売は成り立つ、思い出を重視するお客様は居る。
今回の作業は・・・ 偶々デッド商品が有ったから、損益は工賃のみで処理出来たから良いけど、
営業的には辞退するべきでしたね。お客様の欲求を満たす努力は必要ですが、過度のサービスによる今後の影響が心配です。便利さなどの価値を理解納得され、双方が喜ぶ関係の構築が一番ですね
根っからの職人、長年の御付き合いとか、難しい要因は有るけど 食べれるときは、ガッツリ行きましょう ニコッ

投稿: 7 | 2011年9月 8日 (木) 20時46分

うわ〜・・・・大変でしたね、でも何とか処理出来て良かったですね・・・こうゆう、仕事をしてくれる・業者・職人さんが最近 居ないですよね。
ガラス屋道場さん職人技の腕がムズムズして引き受けたんでようね・・採算を度外視してね。
ご苦労様でした。

投稿: 大山街道 | 2011年9月 9日 (金) 11時12分

うれしいお話です。
技術と心のある職人さん…ステキですね。
依頼主もわがままで無理なことを言う人がいるけれど、対応できちゃうなんて!
古いものを大事にしたい心といっしょに、職人さんの苦労もわかって欲しいですね。

投稿: まま | 2011年9月 9日 (金) 13時10分

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