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2012年6月 5日 (火)

駆け出しの頃

午前中、大山の旅館で「叙勲の賞状を入れる額縁が欲しい」と依頼され、数点持って、額縁担当の妻とうかがいました。

「ここは以前何かで作業しに来たんだよな~
なんて、何と無くの記憶を持ちながら、妻と建物に入りました。

でも、ここで何の仕事をしたかなんて覚えていない(いい加減なものです)。

旅館の女将さんとお話をして、額縁の商談が終わった頃、女将さんから
「以前、○○工務店さんに建物の改修お願いしたときにアルミサッシ持ってきてくれたのよね~
とか言われ、
「はい、そうですね~、あの時はお世話になりました~
なんて、覚えていない記憶なのに適当な返事をしていました

すると女将さんが「出来上がった後は見てないでしょう~」なんておっしゃって、奥の座敷を案内してくださいました。

そこには見事な日本建築。もう、私も妻も大好きな世界が広がっていました。

それでも「どこをやったんだっけ」と思い出せないまま女将さんの案内の後について部屋の中を見ていました。

すると、入口の横に縦長の和障子。

何と無く引かれて、その縦長の障子を持ち上げてみた途端、一気に記憶が戻ってきました

そう、その縦長の和障子の外側につけた「上げ下げ窓」、物凄く苦労して、悩みに悩んで、親方に頭を下げて、そして、見事に納まった窓なのです。

そこから、記憶の引き出しは見る見る開いて、搬入が大変でこっちの方から苦労して入れたんだ、こっちでは下地が合わなくて上手くいかずに落ち込んだ、この手すりを付けるのに従業員(その頃働いてた子)と一緒にやった・・・。

そう、自分が駆け出しの頃

会社員から家業を継いで、仕事をもらうために必死になって工務店さんを廻り、頭を下げ、やっともらった仕事が上手くできず ひたすら謝って、出来ないことでも「出来ます」なんて言っちゃって、何日も何日も悩んで眠れずに仕上げたり・・・。

そうこうして、その工務店の親方の方から、この建物のその縦長の窓の納め方を初めて相談された、その窓。信頼して任せてもらったその窓。

うれしくって、必死になって考えて、苦労して、頼み込んで、そうして、納まった窓。

それが、こんな素敵な日本建築になっているなんて・・・

しばらく、動けず、見渡していました

その工務店さんも時代の波に襲われ、苦労しています。あれだけの腕を持った大工さんが、そこいらのハウスメーカーの建物に負けている実態。

また、やりたいな、あのワクワクした、ドキドキした仕事

あれから、何年経ったのか、今なら少しはもっといい仕事が出来ると思う。
そう、なっていると良いな~。

成長してないかもな~

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