駆け出しの頃 その3
毎日毎日、ロンドンオリンピックで日本はメダルラッシュです。
「金」は今のところ2つだけですが、「銀」や「銅」は物凄い数。
それだけ、世界との差がなくなってきているって事ですよ、喜びましょー
メダルといえば私(正確に言うと我が家の父・母・妻も)は銀メダルをさわったことがあります。
もちろん、正真正銘のオリンピックの銀メダルです。
それは今から15年ほど前。
1人の見覚えのある女性が我が店(額縁店)に来店されました。
対応したのは父(現在80歳なのでその頃は65歳くらい)。
何やらオーダーの額縁の制作を依頼された模様。
その頃、うちは、妻が嫁に来た事もあって、「額縁の売上げも上げていかねば」という思いから、額縁の店舗を建て直したばかりでした。
当然、額縁に関して、私も妻も今とは比べものにならない位の「素人」。
さて、お客様が帰られた後、父が手に持っていたものを見て一堂びっくり。
それは何とオリンピックの「銀メダル」でした。
今では何オリンピックだったか忘れてしまいましたが、ピストルで大阪の婦警さんが銀メダルを取られたことはニュースで見たことがあったので知っていました。
(ソウルだったか?バルセロナだったか?)
結婚して、大阪から旦那さんのお勤め先の伊勢原に越してきたとか。
この時点でそのオリンピックから結構年数が経っていたのにそれまで裸のままだったらしい。
とにかく受けた仕事はその「銀メダル」の額装。
でも、受けたは良いが、メダルの額装なんてやったことが無い。
さあ、その日からみんなで大騒ぎ。
発泡スチロールをくり貫いてみたり、ビロードの布を買ってきてはボンドで貼り付けてみたりと・・・。
散々あれこれと思索してみたもののうまくいかない。
最終的に硬いボール紙にビロード系の布を貼り付け銀メダルを押し込み、額縁に納めました。
お客様が取りにこられて、出来上がった額装を見て、文句を言わないまでも、明らかに「仕方ないわね」的な顔をしていたのを今でも覚えています。
あれから15年以上経ちました。
今、同じメダルの額装を頼まれれば、もう完璧に仕上げてあげられる自信があります(妻が)
駆け出しの頃だったとは言え、天下の銀メダリストに対してあんな額装してしまい申し訳ないヾ(_ _*)ハンセイ・・・。
今、どうしているのか知りませんが、もう一度チャンスをいただけないかと思います。
いや~、新しいのでもいいかな
内村君、待ってるよー金メダル。
良い仕事するよ~
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