強化ガラス
今日の仕事は強化ガラスの修理。
強化ガラスというのは、普通のガラスの何倍も強度があって、ただし割れると小さい粒状になって飛び散るガラス。
みんなが良く知っているのは、自動車のドアのガラスあたりでしょうか。
普通のガラスを高温で熱して表面を急激に冷やすとガラスの表面と内部の張力が異なりガラスが強くなるらしい(細かいところは違うかもしれません・・・)
その張力が違うため叩いたくらいでは割れないんですが、尖った物などで叩くと簡単に割れます。
割れると言うか、「ぐしゃ」っと細かい粒状になって、アルミなどの枠に入っていない裸の常態だと弾け跳びます。
大きいガラスになると爆発の様に弾けます。
良く勘違いされてますが、強化ガラスは「網入りガラス」や「防犯ガラス」ではありません。全く別物。
前置きはさておき、今日の現場は室内のトイレが「一面ガラス張り」の現場。
くもりガラスなんですが、当然中に入っているとシルエットはバッチリです。
おまけにトイレの向こう側の壁も一面ガラスで、そのガラスの向こうはお風呂。
これもシルエットはバッチリ。
で、このトイレのドアの袖に嵌めてあるガラスが割れてしまって、交換。
「割れてしまって」と言いましたが、「ぐしゃ」っとなる前のこば口が欠けた状態で踏みとどまっていましたのでガラスは無事はまったまま。
そして、強化ガラスは一旦製作してしまうと後から切断が出来ない・・・
そのため、はまった状態の溝の中をゲージ突っ込んで深さを慎重に測ったりして寸法を出します。
製作に10日間。
そして、いざ作業開始。
何とか割れずに取り外し、作った新しい強化ガラスをはめ込む・・・
・・・・
入らない・・・
良く見ると溝の中にネジの頭が数ミリ出っ張っています・・・
若い頃なら半泣き状態で、あきらめてガラスを作り直したんですが、それはもう半世紀近く生きてるのでそんなことでは泣かない。
ネジを取り外し、頭の平らなネジに取替え、ネジ頭がアルミ枠の中にめり込むように掘り込み、無事嵌め込み完了しました。
・・・・良かった~
強化ガラスはこば口が弱点です。決して安易に硬いもので叩かないようにm(_ _)m
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