ガラスにも色々な種類があります。
昔は「型ガラス(くもりがらす)」に色々な「柄」がありました。
「銀河」「みどり」「ささ」「夜空」「石目」「ラフライト」「ハイウェイ」「田毎(たごと)」・・・
今では「霞(かすみ)」と薄い2mmのガラスに「梨地」の2つの「柄」だけになってしまいました。(ちなみに旭硝子のものですが)
今は「種類」と言うか「機能」かな。
普通のガラスのほかに「ペアガラス」「合わせガラス」「強化ガラス」「装飾ガラス」「熱線反射ガラス」「無反射ガラス」・・・
さらにそれらを組み合わせたりして、「快適」を作り出すガラスに進化しています。
そして、「防火」目的のガラスが皆さんの良く知っている「網入りガラス」なんですが、
火災などが発生した際、ガラスが割れて延焼を広げないように、
割れても中に入っている「網」が
ガラスの割れ落ちを防いで延焼を食い止める役割なので、
「隣地境界線」や「道路中心線」から3mや5mの範囲にかかるガラスは
これを使用することが「消防法」で決められています。
ただし、以前にも書いた気がしますが、
この「網入りガラス」は「熱割れ」というものを起こします。
硬いガラスの中に入っているやわらかい鉄が錆びたり
太陽の熱線などによって膨張し、
寒い冬の晴れた日などに何もしていないのに
「ビシッ」と音がして、突然割れたりします。
まあ、何もしていない訳ではなくて
大概、色の濃いカーテンがガラスにくっついていたり
液晶テレビが置いてあったり
シールやポスターやクリスマスとかに貼るもの
などがガラスに張り付いていたりするんですが。
前置きがものすごく長くなりましたが
今日もそのガラス修理でして
原因は眠るのに明るすぎるので窓に黒いパネルボードを張っていたことでした。
この透明の網入りガラス
素材としてはガラスの中でかなり高額。
交換後も同じように使用すれば、同じように割れます。
そこで同じ「防火機能」を持つ「網なし防火ガラス」を使用しました。
旭硝子の製品で「マイボーカ」という如何にもって名前なんですが
「耐熱網なし強化ガラス」なのでちゃんと防火基準クリアします。
熱割れの心配もほとんどなし。
価格も透明網入りガラスと同じ
さあ、どっちを使いますか?
問題はマンションなので窓は「共用部分」
「意匠的に違うものは駄目」といわれることが多々あります。
管理組合さんに確認を取ったら意匠性は「OK」が出たので
修理交換いたしました。
くもりの網入りガラスのほうは
残念ながら製造方法が難しい為
少し金額が上がるんですけど、
こう言う時に「マイボーカ」お勧めします。
ちなみにマイボーカを使った「ペアガラス」の
「ペアスマート」というガラスが最近発売されまして
これまで防火の関係上「スペーシア」などに交換できなかったマンションなどにも
そのまま交換できるガラスが発売されました。
まさに画期的です。
今日は防火ガラスのお知らせでした
。
長文お付き合いありがとうございました