友達
歳末のドタバタと忙しさの中でまぎれて、少し話せる様になったので書きます。
先週の月曜日、私は大工さんに頼まれた仕事で高い場所のガラス修理作業をしていました。
高い場所なんですが、足場もない不安定なところに脚立をかけての作業でちょっと難しい作業。
それでも朝から始めて2時間程度で完了する事ができ、片づけをして、次の現場に移動する為に車に乗り込みました。
そこで「LINE」に連絡が入っていることに気づきました。
見ると友達からの「LINE」
時間はガラス修理作業を始めた頃なので2時間以上前。
彼とは高校1年生で同じクラスになってからの仲。
1年~2年はクラス替えが無く、男女合わせて10人くらいの仲良しグループとなって、それから36年、家も職場もそれほど離れていなかったので、よく会っていました。
ここ10年は仲良しグループの女子の方も子育てがひと段落したので、年に数回「プチ同窓会」とか言って飲み会をやったりもしていました。
とにかく明るいやつで、ほっとくと一人で延々としゃべり続ける「やかましい」くらいの男でした。
仲良しグループの中で伊勢原に住んでいるのは彼と私だけだったので「プチ同窓会」はみんなの住む平塚まで彼の奥さんに送ってもらって飲みに行っていました。
今年の春の集まりに彼は欠席しました。
理由は「入院していて退院したばかりで大事をとるから」でした。
それから数ヶ月して彼が職場に復帰したので、店に会いに行くと「肺」の病気だそうで酸素ボンベを携帯しなくてはいけない状態になっていました。
それでも「がん」とかではないと言う事で直ぐに危険だとかそういった類のものではないと言うのでちょっと安心して帰りました。
それから9月になって、私の父が入院し手術をしました。
その手術が始まる手術室で父を見送り、病室で待つ為に廊下に出てエレベーターの前で待っていると彼が車椅子に乗って通り過ぎていきました。
そのまま見失ったので「LINE」で連絡をすると
「検査入院で暇だから来い」とのこと
父の手術が終わるまで彼の病室に行き話をしました。
職場復帰していたところ少し体調が悪くなったので改善するにはどうすれば良いかを調べる為の「検査入院」とのこと。
それから父が退院するまでの約2週間、父の見舞いのついでと言うかどっちがついでかわからないくらい病院にいくたびに彼の病室へ行き、沢山話をしました。
やがて父が退院し、彼もその数日後に退院すると言うので、退院の日に彼の病室で彼と話をしたのが最後になりました。
それと、彼の病気を知るのは私とグループのまとめ役の女子の2人だけ。
他の仲間に話すべきかどうか悩んだんですが、彼が大丈夫と言う言葉を信じ、回復してから「プチ同窓会」に行くからそのときに笑ってネタにすると思い、みんなには話さないでおくことにしました。
今思えば、そんなこと考えないで、みんなに知らせておけばよかったとつくづく思います。
余計なお世話だとか、思わずに・・・
彼の「LINE」は彼の病室から彼の奥様が私宛に送ってくれた者でした。
しばらくその場所から動けず、一人で車の中で泣いていました。
こんなに「わんわん」泣いたのは何時依頼だろう
それから、彼の家に電話して奥様と話し、そのあと妻に電話をしました。
それから「LINE」で仲良しグループの仲間に知らせました。
そこから正直良く覚えていません。
それでも、次の現場には行き、仕事をして、家に戻り、午後も仕事をして、夕方彼の家に行きました。
穏やかに、何も無かったように、本人も亡くなっている事に気づいてないんだろうなぁってくらい、布団の中で眠っていました。
みんなで葬儀に行きました。
泣き疲れたのか、枯れてしまったのか、葬儀の最中は涙は出ませんでした。
ただ、ただ、悔しくて。
時期が歳末である事はこんなに助けてくれるんだなぁ
そういった毎日です。
9月、父の手術が無かったら彼と話せずお別れでした。
それだけは感謝しています。
それでも、仲間は話せずに行かせてしまいました。
後悔しています。
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コメント
拝読しました。内容が内容なので「良いね」なんて出来ませんので・・
古い友達が旅立たれたお気持お察しします。
友達の方はalyouさんはじめ,高校時代からの友達に心配をかけたくなかったんでしょうね。お人柄が伺われます。
alyouさん初めお友達の方々のこれからの強い結び付きが無くなられた方退に対する供養になるんではないでしょうか・・
無くなられた方に合掌・・
投稿: 山海豚 | 2017年12月20日 (水) 20時24分
同じ言葉ですみません。
上を向いて、行きましょう。
投稿: たけぞう | 2017年12月20日 (水) 20時46分
大切な方を失くされるのはお辛いですね。
心からのお悔やみを申し上げます。
ご本人もまさか自分がそんな事になるなんて思っていなかったか、そんな姿を見せたくなかったか…
元気になって笑い話にしたかったのでしょう。
でもそんな繋がりを持ち続けられた友情が羨ましい。
地元の友人は目先の付き合いだけに縛られ学生時代の友人との縁を皆切ってしまうので。
離婚前にはあんなにこっちに帰って来い!と言っていたのに、いざ帰ってみれば『あれ!?』で^^;
ご友人はきっと仲間や家族には精一杯自分の人生を歩んで幸せになって欲しいと願っていると思います。
ガラス屋さんも頑張って!応援しています。
投稿: 瀬津喩 | 2017年12月21日 (木) 08時31分
辛かったでしょうね 亡くなった彼はおそらく自分の病状を知っていたんだと思いますよ、だから友人に心配かけたくなかったんだと思います・・・・合掌
投稿: ハッピーのパパ | 2017年12月21日 (木) 08時57分
初めてコメします。
せつなくて・・・
ご冥福をお祈りします。
お友達は、お仲間にずっと元気な姿のままの
思い出を残したかったのではないかと思います。
心配をかけたくなかったんじゃないでしょうか。
彼なりの優しさだったのではと思えてなりません。
病院で偶然会えたのは、ご縁ですね。
お友達が願ったのかもしれません。
彼なら言わないでいてくれるだろうって。
でも、会って話さなきゃって。
沢山の思出話をして笑ってあげて下さい。
それが1番の供養になる気がします。
ガラス屋さん、お大事に。
投稿: ソレイユ | 2017年12月21日 (木) 12時43分
皆様、温かい言葉を本当にありがとうございます。
正直未だに凹んでいるんですが・・・
それでも仲良しグループで彼を見送った後みんなで食事をしながら、「一先ず彼の供養に一回飲みましょう」と言う話になりました。
この集まりを誰よりも彼は楽しみにしていたはずなので、この集まりはずっと続けていかなければ彼が怒りますしね。
皆様、本当にありがとうございます
投稿: a1you | 2017年12月22日 (金) 18時31分